創業明治十年 東海製蝋
社員語録
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2015年05月02日の日記
母
今年もまたお雛様そして武者人形を飾りました。お雛様は、わたしの母が長女の初節句に買ってくれたものです。武者人形は、長男の端午の節句に鯉のぼりは出し入れが大変だからと、選んでくれたものです。人形を飾る度に、「孫にお雛様を買ってあげたいと思っていた」と嬉しそうに話す母を思い出します。
母は私が小学校になった頃に製紙会社に就職しました。毎日電車で入山瀬の工場に通い、日曜日出勤だと時給が倍になるからと、あまり休みませんでした。
でも、田植え・稲刈りの時期は例外です。朝速くから昼食・おやつ等の準備をして、お手伝いに来てくれた方々を気遣い、先頭に立って作業を行い、最後の片付けまでが母の仕事でした。小柄でとても働き者の母でした。居間でのんびりしている母を見たことがありません。私も社会人になってから手伝いをしましたが、半人前以下の私が本当に手助けになっているのかは疑問でした。
母は足の不自由な母親と戦争に行った兄達の代わりに、厳しい祖父と毎日農作業をし、好きな習い事も辞めさせられたそうです。長兄がサハリンから帰り結婚すると、追い出される様な形で、祖父の決めた私の父と結婚しました。父は6人兄弟の長男で一番下の弟は3歳でした。テレビドラマほどではないですが、嫁姑・小姑・・・など色々なバトルがあったようです。
私達姉妹が小さい頃、手先の器用な母は洋服を作ってくれました。いつも忙しく働く母が少ない休日を使い、ミシンを掛ける姿が思い出されます。とても嬉しかったです。
母の味である、煮物・おはぎ・蕎麦などを私は覚えることが出来ませんでした。まだまだ元気で長生きすると思っていたので、食べるだけで教えて貰わなかったのです。
長女は結婚し家を出ましたが、私にとってお雛様は母を偲ぶものです。かなりコンバクトな飾り付けになりましたが、毎年飾り続けたいと思っています。
2015年05月02日(土)
No.177
(クルーY.N)
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