創業明治十年 東海製蝋
社員語録
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2011年02月16日の日記
水風呂
私のリフレッシュ方法はサウナです。
先日も一週間の仕事が終わり、いつものようにサウナに出かけました。週末のサウナは、運動もせずに汗だけを出し、体重を落とした気でいる中年達でごった返しています。私もその一員として汗を絞り出しています。そして、気絶寸前の状態で水風呂に入り爽快感に浸っているとき、事件は起きました
水風呂の近くにいた小学生が、水風呂に飛び込んできたのです。そして、あろうことか、風呂の中でバタ足を始めたのです。
風呂の中では、私と私より年上の二人が、迷惑そうに子供を見ています。(頼む、年上のあんた達ならこの子供を注意してくれるだろう。)
その願いもむなしく、二人は風呂を出て行ってしまいました。(さて、どうする?黙って私もここを去るのか?)(いや、大人として注意すべきだろう。)(待てよ、こんな悪ガキ注意して、親がもっと悪ガキだったらシャレにならんぞ。)バタ足によってたつ水しぶきは、容赦なく私の顔面を襲います。大量の水しぶきを浴びながら、ふとあるニュースが私の頭をよぎりました。今年の新成人男子の65%は、彼女がいなく、そのうち75%は、異性には興味があるが、どうやって交際すればよいかが解らないというショッキングなニュースだ。好きな女子ができたらどうするか、どうすればその子の気を引くことができるのか、どうやってデートに誘うのか。私達の世代は、学校に職場にそんなことを教えてくれる先輩がいっぱいいました。今の新成人には、そんな先輩がいないのかな?そんな話を先輩とはしないのかな?この顔面への水しぶきはいつ止まるのかな?ん?そうだ。この子をそんな成人にしてはいけないんだ!
次の瞬間、私は小学生に言いました。「おい、ぼうず。風呂のほかの人がいるときはやめとけよ」小学生は、「ごめんない」と素直に謝り、私と少しの会話をし、水風呂を出て行きました。
私も小さい頃、近所の銭湯で銭湯のルールをおじさん達から習いました。そこで面倒だからと教えてもらえなかったら、子供だからと甘やかされていたら、私は今でも、彼女の作り方のわからない大人になっていたでしょう。幸いなことに、私には妻と二人の子供がいます。人間関係が希薄化しているという今日、私は、日常の些細な出来事の中で、その一つ一つを見過ごさない大人でありたいと思います。
2011年02月16日(水)
No.125
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