創業明治十年 東海製蝋
社員語録
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2007年04月01日の日記
風 邪
僕の友人にはおかしいんじゃないかと思うくらいとても物知りな人がいます。
先日、その友人と風邪について話をしていたところ以前に彼が書いた風邪についてのレポートを紹介してくれました。
なかなかためになるレポートなので少々長いですがぜひ読んでみてください。
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さて、皆さんは風邪を引いた場合、どうしますか?
ある人はひたすらに寝るでしょう。 ある人は栄養ドリンクでドーピングして仕事を続けるでしょう。 そして、多くの人は病院に足を運ぶでしょう。
風邪を引いたら病院へ。 現在の日本では常識のような感じですね。
風邪を引いたら病院へ。 これは間違いです。
確かに、体の弱い人などの場合は行かなければならない、ということはあるでしょうが、 一般の普通の人は、「風邪ごときで病院になんて行かなくても問題ない」んですよ。
では、何故みんながみんなして病院へと行くのか。それは前述したように、常識のように認知されてしまっているからです。 そうなった原因は恐らく、 病院に行けば、薬がもらえ、それを飲めば風邪の症状が治まり、 薬の効き目があるうちは半分治っているかのような錯覚に陥り、それがあたかも風邪を治しているかのように思ってしまうからです。 つまり、 病院に行って薬をもらえば風邪の治りが早いと勘違いしてしまってるわけです。
ここで興味深い実験結果を見てみます。
ある複数の風邪を引いた男女を対象にし、漢方を処方したグループ・風邪薬を処方したグループ・そして、何も与えなかったグループにわけ、どのグループが治りが早いかを見るというものです。
どのグループが一番早く治り、どのグループが一番治りが遅かったと思いますか?
一番早く治ったのは多くの人の予想通り、漢方のグループでした。
そして、一番治りが遅かったのは 「風邪薬を飲んでいたグループ」だったのです。
それも、他2グループより遥かに長引いてしまったというおまけ付もありました。
何故こんな結果になったのか。 わかりますか?
そもそも、熱とはどうして出るのか。 ということから考えていきましょう。
風邪を引いたら当たり前のように熱が出ます。 風邪を(その他病気を)引いていなければ熱は出ません。 そして、風邪が治れば熱は下がります。
熱が出るのは人間の体の免疫機能が働いてくれているから出るのです。
免疫、つまり、 人間の体を犯すモノが体内に入ってきたとき、そのモノを排除すべく、体を正常の状態に戻そうとする防御機構のことです。
熱とは、つまるところ、 体温を上げて体に入り体を蝕んでいる菌やウイルスを倒す防御技なわけです。 人間にはこういった自然治癒能力が備わっています。
そこで実験例を振り返ってみます。
漢方が早かったのは自然治癒能力が手助けするのが漢方だからです。
そして、風邪薬が最も遅かったのは、 解熱剤などでその自然治癒能力による防御技を薬で押さえ込んだから、に他ならないわけです。
体は治そうと頑張っているのに、その邪魔をしているわけですから、治りが遅くなっても特に不思議ではないですよね。
少し余談ですが、 現在の日本の病院では漢方を処方してくれるところはほとんどないと思います。 が、中国ではそういったところの方が多いとか聞いた気がします、きっと多分恐らく。
さて、ここまできたらこういった反論が出てくるんじゃないでしょうか。
「39℃や40℃も熱が出てるのに解熱剤を飲まなくて言い訳ないだろ!」
そうですね、熱って上がると苦しいですよね。 でも、大丈夫です。人は41℃を超えないと死にませんから。 そして、そもそも風邪では41℃なんて熱は出ないです。
風邪から肺炎なんかに転じてしまえば出るでしょうが、 前提の風邪でなくなってますからね。
しかし、死なない死なないって言われても 、苦しいものは苦しいですよね。
我慢できる程度、寝れる程度ならいいですが、慣れてない人が高熱になってしまえば、 そう簡単に寝ることはできないと思います。
そういうときは、安易に解熱剤に頼るのではなく 、おでこや脇の下に氷嚢を置けば大分楽になります。
脇の下はあまり知られてない冷やし方なんですが、そこは大きな血管が通ってるので効果のほどは上々です。
欧米では水風呂に入る、なんてこともするらしいです。さすがにこれはちょっと、と私も思うので、 少し冷たい程度のものにつかれば良いかも知れません。
ここからは少し愚痴なのですが、
最近の親ってちょっと過保護すぎやしませんか?
今の社会がそういう風潮ということもあるんでしょうが・・・。
やれ除菌、やれ殺菌だの耳がタコになるくらいなんにでもついてる気がしてなりません。 子供、否、人間というのは経験して覚えて、憶えて、経験を自らの力へと変えていく生き物なのですから、 その経験の機会を逸してしまうなんて愚の骨頂ではないでしょうか。
私は子供はいませんので思うことしかできないですが、 それでも子供を思う心はそれなりにはわかるつもりです。 ですが、今の状況はそれに相反してると思う。
本当に子供のことを思ってあげるならば、 ある程度の無茶を許容してあげるべきだと。
ただし、別に甘やかせろといってるわけじゃありません。悪い事は悪いと怒ってあげるのも愛情です。 ・・・と、なんか話が全然違う方向に脱線してしまっていってるので
方向修正。
手洗いやうがいをしなくてもいいということではなく、 あまりに培養槽ごとく、まるで無菌室の中で育てるのかのごとく、 子供を育ててしまうと、子供は経験を得られず、病気になることもできず、 それはつまり免疫力がつかず、 大人になったときその経験がないが故に困ってしまうのはその子供です。 風邪を引け!とは言いません。
風邪を絶対に引かないようにするのは如何なもんかと。
愚痴終了。適当に流してください。
話を戻し戻し、 風邪をどのようにして治せばいいのか。 漢方についてはほとんど知識が無いので話に出しません。
では、まず、 風邪の引き始め!熱が上がり始め、寒気もしたりしなかったりの状況です。
風邪とのバトルのスタートですっ! 熱が上がり始めたから氷嚢。というのは間違いです。 この時点では使わないでください。 というより、使う場面は寝れないときなどですので、寝れる方は特に使う必要はまったくないです。
ここは民間療法チックに卵酒のような、 温かく、栄養のあるものを取りましょう。
そういえば、熱を出したらひたすら汗をかけばいい、と思っている方がいるみたいですが、 部屋を暑くしたりして無意味に汗をかいても風邪は治らないですから。
逆に汗をかいたせいで体温が下がり、逆効果になってしまいます。
風邪の発熱が収まりだしたら自然と汗が出てくるので、恐らくそれで勘違いをし、 汗をかけば風邪が治ると思ってしまったんですかね・・・。
そんなこんなで、 温かい部屋(決して暑すぎない部屋)で安静にしていましょう。
体が強い人なら高熱にならずこの時点で治ってしまう人もいたりするみたいです、
続いて、熱といったらここ。高熱が出た状況です。
風邪とのバトルがヒートアップしてきましたっ!(文字通りに ここらで高熱のせいで寝れなくなってしまう方もいると思いますので、 そういう人はおでこと脇の下の氷嚢作戦で善戦しましょう。
あとは消化がよく栄養のあるものでも食べてください。 この状況はつらいですがひたすら耐え忍んでください。 果報は寝て待て、というではありませんか。(意味は全然違いますけど) 最終フェーズ。熱が下がり始めてきた状況です。
ついに、免疫軍に勝利の旗が靡き始めました。 あと一歩で勝利の矛を収められます。 ここで汗がダバダバ出ます。
体温が下がりすぎるのもアレなんで、 適度に拭いたり、着替えたりしましょう。
しかし、ここで熱が下がったといって無茶をしてしまえば、 思わぬ反撃(熱のぶり返し)にあってしまいますのでご注意を。
そうして、免疫軍の戦いは終わるわけです。 見ていただいたらわかると思いますが、
薬を飲む。という項目がないだけで後は普通に風邪を引いたときの対処方法と変わりありません。
薬を飲まないのだから何か特別なことをしなくては!というわけでなく、 前述したように自然治癒能力に託すわけですから、 特に何かをしなくてはいけない。といったことはないわけです。
漢方を服用するならもっと効果的に治せるかもしれません。 あくまで、かも、ですが。
詳しく知ってるわけではないのでどうも・・・。
漢方も状況によって飲むものが違うようなので 一般の人にはちょっと難しいのかな? とりあえず、漢方を処方してくれる薬局があればそちらに足を運んでみるとよろしいかと。
さて、前置きはこの程度にしておき、本題へ。 (とはいえ、短いですが)
インフルエンザ脳症という病名をご存知でしょうか。
マスコミに取りあげられたこともあるので、 知っている人も少なくは無いでしょう。
では、インフルエンザ脳症がどうやって起こるかはご存知でしょうか。
「インフルエンザによって引き起こされる脳障害」と、答えた方は、マスコミに情報操作されています。
インフルエンザ脳症は、日本だけでしか使われていない病名で、 欧米では「ライ症候群」という病名です。 「インフルエンザに対して出された「薬」によって引きおこされる脳症」が インフルエンザ脳症と呼ばれる謂れでしょうが、インフルエンザ脳症と名前を聞いただけでは、 あたかもそれがインフルエンザ特有のもののように思えてしまいます。 ちなみに、インフルエンザも風邪の一種です。
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以上が風邪について友人が作ってくれたレポートです。
どうだったでしょうか?もう風邪を引くというシーズンは過ぎてしまったかもしれませんがこのレポートの内容が役立ってもらえればと思います。
2007年04月01日(日)
No.83
(クルーH.S)
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