創業明治十年 東海製蝋
社員語録
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2004年02月03日の日記
おいしい一杯
昨年末、TVでラーメンランキング特集をやっていました。
一位になったラーメン屋さんは私の好きなあっさり醤油ラーメンでした。ラーメンだけを食べに行くには少し遠すぎましたが、私は思い切って出掛けてみました。
横浜町田インターを降り三十分程走った所にお目当てのお店はありました。
店に着くと案の定すごい行列ができていました。
一月半ばで、まだまだ寒い風が吹く中を、一時間程並び、身体が芯まで冷え切ってしまった頃、やっとの思いで店に入れましたが、中は思ったより狭くわずか二十席しかありませんでした。
まず、メニューの数が極端に少ないのに驚きましたが、これは店主のこだわりと腕前に相当の自信がある証拠でしょう。
店内には湯気とダシのいい香りが立ちこめていました。私は迷わず醤油ラーメンを注文しました。ラーメンが出来上がる間、私はTVのラーメン特集の画面を思い出しながら、心はどんどん膨らんでいくばかり、舌の裏から唾液があふれるように沸き出してきます。ここのラーメン店主は若干二十三才で店を持ち、しかも独学という。
スープは利尻昆布、鰹節、煮干し、鶏ガラなど良質素材と逸品ばかり・・・。
ツルツルと舌の上で遊んで喉に流れる細い縮れ麺、なのに強いコシ。具はじんわり味のしみた半熟の煮卵、のり、サクサク食感の支那竹、さっと湯がいたほうれん草、主役は何と言っても、出す直前に炭火であぶったチャーシュー、どれも吟味した材料に丁寧な仕事がほどこされている。なかなか心憎い演出です。あぶったチャーシューは口に入れた瞬間とろけ出す絶品物、スープはあっさりなのに今まで味わった事のない深いコク。
あっという間に一杯たいらげて、スープの最後の一滴までズルリと飲み干してしまった。
帰りの車内では、あの寒空に一時間も立ちすくんだ苦労が飛んでいってしまう程私の心とおなかはいっぱいに満たされていました。
「カスタマーズサティスファクション」という言葉がありますが、お金をいただくことは相手を心から満たさせることなんだ、と実感しました。
また、ラーメン特集をTVでやっていたら、ほんとうの満足を求めて、ドライブがてら食べに行ってみたいと思っています。
2004年02月03日(火)
No.47
(クルーT.M)
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