創業明治十年 東海製蝋
社員語録
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2003年05月01日の日記
両親が残してくれたもの
長い冬から解き放たれた野山は陽光を浴びて一斉にきらめき出し、花たちは次々と蕾を開き、やがて新緑が目にしみる季節になります。
今、我家の庭には自分の育てたチューリップやパンジーなどの他に、両親の残していってくれたシャクナゲとツツジが見事に咲いています。
花が好きだった母親は7年前、盆栽が好きだった父親は3年前に亡くなりました。
何でこんなに早く死んじゃったの?もっともっと子供の成長を見てほしかったのに・・・。親孝行したかったのに・・・・。いろんな話しをしたかったのに・・・。
こんな思いで一杯の私は、いつも友人に、『親を大切にしなくちゃだめだよ』と、言ってしまうのですが、本人達からは『口うるさい。うっとおしい』などの応えが返ってきます。
友達でもそう、恋人でもそう、失ってはじめて、その存在の大きさが見えてくるのです。両親には若い時は迷惑ばかりかけてしまい、結婚して子供ができたら、家事や子育てで精一杯になってしまいました。考えてみると、本当の親孝行らしきものをに何もしてあげられなかったことに悔いが残っています。
我が家の壁にはたくさんの額が飾ってあります。
父親の墨絵(水墨画)と母親の文化刺繍です。
とくに父親は定年後に通信教育講座で本や用具を揃えてみるみる上達し、何かの会で何度も入選したことがありました。
元気な頃は車を走らせ、風景や花をカメラで撮って、それを見ながら絵を描いていたのを思い出します。
病気になるまでの7年間、水墨画を描いていたので、額に入れていない墨絵が数えきれないほど残っていましたから、亡くなった時には、親戚の人達や、知人、友人に形見分けをすることができたのです。
それでもまだ私の手元にはたくさんの父の作品があります。
茶の間で顔を上げると墨絵の椿の赤い花が一段と鮮やかに映るのです。まるで、毎日私達家族に微笑みかけているかのようです。
私はこの絵をみるたびに、やさしかった両親のことを懐かしく思い出し、心に勇気が湧いてくるのを感じます。
暖かな光とさわやかな風を感じる今日この頃、私もスケッチブック片手に里山の草花と対話しに出かけてみようかな?
掲載されている水墨画は父の作品です
2003年05月01日(木)
No.38
(クルーM.I)
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